生野まちづくり工房井筒屋運営委員会

奨励賞:生野まちづくり工房井筒屋運営委員会(兵庫県朝来市)

概要

朝来市では、合併前の1999年ごろから生野町口銀谷地域の街並み環境整備事業に取り組んでいる。江戸時代に「郷宿」であった旧吉川邸が 生野町に寄贈され、住民交流・観光交流の拠点として活用することになり、「生野まちづくり工房井筒屋」が2003年に完成した。 同時に「生野まちづくり工房井筒屋運営委員会」を結成した。運営委員会では、施設の管理運営をはじめ、生野の街並み散策を楽しむ 観光客の受け入れや案内、情報発信、四季折々のイベントの開催、ギャラリー運営、地域特産品の販売など継続的な活動に取り組んでいる。

評価

産業遺産そのものの価値から、産業で栄えたまち(鉱山)の暮らし、歳時記、生業といった視点からの産業観光地づくりのモデル的取り組みである。 近年人気である竹田城と鉱山との関係を整理し、資源とも連携して地域の総合的魅力やブランドづくりを進めている。また、産業を支えた人々の暮らしの 資源の宝庫でもある。日本の近代化に貢献した鉱山によってもたらされた地域文化を素材とした産業観光としての取り組みは評価できる。

旧吉川邸

<旧吉川邸>

生野まちづくり工房井筒屋

<生野まちづくり工房井筒屋>