岡谷市は、大正から昭和初期にかけて日本の製糸業の中心地として栄え、戦後は時計、カメラ等を中心とした精密機械工業都市として急速に発展した。現在、市内の全産業に占める製造業の比率は約25%と県内でトップクラスとなっている。
また、岡谷市では平成20年より産業と観光を結びつけた産業観光の取組みを始め、市内にある製糸業に関わる近代化産業遺産群も活用し、まち歩きや絹工房での機織り、まゆクラフト体験など新たな事業に取組み「ものづくり」の産業史が学べる体験型観光として位置づけ事業を展開している。
・この地域の製糸業や精密機械工業など、近代産業発展の歴史をストーリー化し、これらを新たな観光資源として活用している。
・岡谷は機械金属系も含めて、日本の精密機械系を中心とした多様な産業集積があり、これら周辺産業も活用した産業観光クラスターの魅力を産業観光の主テーマとして活用している。
・精密機械をテーマに、特に子供達を対象にしたユニークな体験学習教材キットの開発などの取組が高く評価される。
・また、ターゲットに即した体験プログラムを現役技術者たちが参加して、丁寧な説明をするなど、より魅力的なプログラムが次々と開発されている。
・事業への着手はまだ歴史が浅いが、年々、事業展開の幅を広げている。特に、隣接の諏訪市等、諏訪湖周地域との連携を強め、より広域での魅力づくりに取り組んでいる点が高く評価される。
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