2017年11月に立ち上げられた「広田湾海中熟成プロジェクト」では、お酒などを海中熟成する常時提供可能な体験型観光サービスを実施。お酒を広田湾に沈めて熟成することで、味がまろやかになり、旨味が増す特性を生かした日本でも珍しい海中熟成体験となっている。あわせて漁場見学や牡蠣剥き体験などの漁業体験も組み込むことにより、参加者と漁師や市内関係者との交流を図っている。また、お酒以外の飲食物の海中熟成や、季節の果物収穫体験など市内における他の産業観光体験との組み合わせにより、リピーターの獲得にも取り組んでいる。海中熟成体験を目的に市内に観光客が訪れることで、市内周遊、滞在が生まれ、波及効果が創出されることや、他地域の産品の海中熟成を行い、地域間連携による産業の相互活性化を目指している。
「海中熟成」というキラーコンテンツのユニークさ及び産業間連携、地域連携を取り入れたプログラムの構成力の高さ、震災復興への取組の観点から高く評価された。他の応募団体に比べてまだ始めてから日の浅い取組であるが、今後の発展が期待される先進的な取組であることにより、金賞に選定された。
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