播州織産地博覧会実行委員会

特別賞:織物のまちに、織物の名物市を!播州織の生地マルシェ「播州織産地博覧会」略して播博(ばんぱく)を開催/播州織産地博覧会実行委員会(兵庫県西脇市)

取組内容

 中心市街地にかつての賑わいを取り戻すとともに、一般の方にも西脇市の地場産業である「播州織」に触れて知ってもらう機会をつくりたいと市民有志が立ち上がり、平成30年に第1回目の播州織生地マルシェ「播州織産地博覧会」を開催。歴史的な建造物や町並みが残る「中心市街地」の空き家や空き店舗、空き地を会場に活用することでかつての賑わいを再現し、来場者には播州織とともに栄えた「産地」の空気を肌で感じてもらうことができた。また、産地で行う博覧会ということで、普段はBtoBで取引を行うことが多い事業者が消費者に播州織の魅力を直接伝える機会となり、消費者にとっても普段は市場に出ない生地に出会い、職人からその魅力を直接聞くことができる機会となった。第1回目から予想以上の反響があり、4回目となる令和5年度は約8,000人が来訪。年に一度の織物の祭典として市外・県外から多くの方が来場する市の一大イベントへと成長した。さらに、令和5年度は初の試みとなる「オープンファクトリー」を播博前日に開催。通常は見ることができない生産現場を公開し、一般向けに工場見学やものづくり体験を実施し、播州織との出会いを通じて産地の魅力を発信することにつながった。今後は、オープンファクトリー開催の定着を図り、播州織産地としてのブランド発信を強化し、播州織とものづくり現場を通じて、播州織とまちの魅力を伝えていくことを目標としている。


評価のポイント

 有志による取組が発展し、行政や民間事業者、市民を巻き込みながら、短期間で市を代表するイベントに成長し、参加者が年々増加するなど盛り上がりを見せていることや、地場産業である「播州織」を後世に伝えるための丁寧で地道な事業展開などを評価し、特別賞に選定した。

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播州織産地博覧会

<播州織産地博覧会>

空き店舗内を彩る播州織

<空き店舗内を彩る播州織>

生産者とやりとりを楽しむ

<生産者とやりとりを楽しむ>

生産現場を公開するオープンファクトリー

<生産現場を公開するオープンファクトリー>