鶴岡織物工業協同組合

特別賞:鶴岡織物工業協同組合(山形県鶴岡市)

概要

鶴岡は「絹の一貫生産工程(養蚕・製糸・製織・精練・染色・縫製)」が残る全国唯一の地で、絹産地の北限である。これらを生かし、蚕が最初に吐き出す糸「キビソ」を使ったストールなど新商品開発や、松ヶ岡開墾記念館での体験教室、小中学校での蚕飼育体験や市民の機織り体験ツアー、高校生による魅力発信活動「シルクガールズ・プロジェクト」支援などを行う。

評価

・伝統を活かした新たな産業づくりのモデルとして評価できる。
・希少な産業資源を現在も「生きた業」として存続させ、次世代教育等への活動も厚く、丁寧であり、未来成長分野の開拓型産業観光地である。
・富岡製糸場でかつて使用されていた機械が、今でも現役であることは希少価値がある。
・松ヶ岡開墾場は長い間、静かに保全され続けてきたが、富岡製糸場の世界遺産化などを契機に、長い眠りからさめたように、新たな事業を興してきた。その精神に敬意を表したい。
・対象資源としては興味深いが、商品化、事業化について幅広い編集視点が必要。

小学校での学習事業

<小学校での学習事業>

高校生による工場見学

<高校生による工場見学>