概要

北九州市域の39事業所が産業観光振興に協力しており、重工業から家庭用品に至るまで多種多様な工場見学を実施している。周辺には北九州ｲﾉﾍﾞｰｼｮﾝｷﾞｬﾗﾘｰなどの公的学習施設や産業遺産があり、産業観光資源としての多様性に富んでいる。
また、「北九州エコタウン」では26の事業が展開されており、「環境」をテーマとした幅広い産業観光が出来る。官民が連携し、事業所担当者との意見交換会や観光ガイドの交流会など受入体制づくりに励んでいる。平成20年の産業観光見学者数は約28万人、海外からの観光客も約2万人が訪れている。

評価

北九州市はわが国を代表する素材型産業の集積地であり、かつての公害問題を克服し、環境都市、ミュージアム都市として再生した手法は日本内外を問わず世界でもモデルとなっている。 また、受入事業所との定期的な会合を開催、共に受入体制について検討を行い、良好な関係を維持している点は評価できる。
21世紀のテーマである産業と環境との共生・調和を１つの資源とし、修学旅行の産業観光体験学習プログラムなどを中心に積極的なプロモーションを行っており、多くの学生が訪れている。