DMOを担う人材研修プログラム

カリキュラム ー基礎編ー

❻ 観光資源の発掘と着地型旅行商品づくり

■プログラムの概要

【概要】

地域観光の魅力を創造するためには、魅力的な地域資源を発掘し、それをさまざまな手法で磨きあげることが不可欠である。そうして磨かれた観光資源を、着地型商品として造成し、効果的な手法により、販売することで、新たな観光需要を創造することが可能となる。本プログラムは、そのための専門的な知識を修得するとともに、具体的な事例をもとにワークショップを行い、どのように地域資源を発掘し、どのような方法で磨き上げるかを実践的に学び、実際に販売するための商品作りのノウハウを学ぶものである。

【履修科目】

1.観光資源の開発と着地型商品の造成・販売に関する基礎理論
2.資源価値の創造事例~川崎の産業観光と工場夜景~
3.先進地域事例とポイント分析~新たな観光資源発掘と磨き上げの基礎理論~
4.ワークショップ~事例地域の魅力的な着地型観光商品を考えよう~
5.プレゼンテーション・ディスカッション~魅力的な着地型旅行商品に仕上げるには~

■プログラムの狙い

地域資源の発掘と磨き上げを行い、そこから着地型旅行商品をどのように作るのか。その基本的な手順について、事例に基づき解説する。その上で、事例から汎用性のある手法を構想し、さまざまな地域において活用出来る手順を理解する。また、参加者により、具体的な事例に対してワークショップを行い、学習内容の定着を図るとともにそれぞれの地域で活用出来る手法を学ぶ。

■プログラムの目標

地域資源の磨き上げと着地型旅行商品づくりを行うことの出来る基礎的な知識を有し、それぞれの地域において実際に地域資源を発掘し、さまざまな方法で磨き上げるノウハウを修得し、着地型旅行商品作りが出来る専門的な知識・スキルを有した中核人材(CMO)を育成する。

■研修プログラムスケジュール

時刻 種別 講義の概要 進め方
9:30 基礎編 ふりかえり(地方創生カレッジ「観光資源の開発と着地型商品の造成・販売」)の基本的知識のふりかえり
*科目・概要の詳細は下記参照
講義&演習
10:15 実践編1 資源価値の創造事例~川崎の産業観光と工場夜景~
*科目・概要の詳細は下記参照
講義&演習
11:45 実践編2 先進地域事例とポイント分析~新たな観光資源発掘と磨き上げの基礎理論~
*科目・概要の詳細は下記参照
講義&演習
12:15 昼食休憩
13:15 実践編3 事例:地域の魅力的な着地型観光商品を考えよう
午前に学んだ「川崎」を事例に、各グループで、魅力的な資源を見つけ出し、それらをどのように磨き上げ、魅力的な着地型旅行商品に仕上げられるか、ワークショップを通じて実践的な学習を行う。
*科目・概要の詳細は下記参照
グループワーク
15:30 プレゼンテーション 魅力的な着地型旅行商品に仕上げるために、各グループによる着地型旅行商品を発表し、参加者相互によるディスカッションを通して、魅力と課題を明らかにする。
*科目・概要の詳細は下記参照
プレゼンテーション・ディスカッション
16:30 講評 講師によるプレゼンテーションとディスカッションの評価を行う。特に目標設定に対する知識とスキルの習得度について、重要な観点を示し、今後活用できる思考の枠組みを提示する。
17:00 終了 アンケートを実施

■履修科目詳細
【科目1】観光資源の開発と着地型商品の造成・販売に関する基礎理論

No 概要 トピックス
1-1 観光資源の発掘と磨き上げ(1) ・地域の宝探しをどのように行うか
・宝の意味づけと商品化
1-2 観光資源の発掘と磨き上げ(2) ・住民の参画と商品の価値創造
・商品の特性
1-3 着地型旅行商品の造営と販売(1) ・着地型旅行商品の誕生
・地域資源を活用した旅行商品の組み立て
1-4 着地型旅行商品の造成と販売(2) ・コンセプトとターゲットの設定
・着地型旅行商品の販売主体
1-5 着地型旅行商品の造成と販売 ・着地型旅行商品の提供と人材育成
・まとめ

【科目2】資源価値の創造事例~川崎の産業観光と工場夜景~

No 概要 トピックス
2-1 観光資源の価値を考える ・観光の魅力は観光対象
・観光に魅力の変化と新たなテーマへの気づき
2-2 ニューツーリズム事例(1) ・川崎の産業観光の取り組みの経緯
・産業観光モニタツアーの実施と評価
2-3 ニューツーリズム事例(2) ・工場夜景ツアーの試行的実施
・工場夜景ツアーの商品化と評価
2-4 ニューツーリズム事例(3) ・その他の工場夜景関連の取り組み
・川崎の産業観光の今後の展望
2-5 地域資源を生かすために ・地域資源開発の理論とモデル化
・まとめ

【科目3】先進地域事例とポイント分析~新たな観光資源発掘と磨き上げの基礎理論~

No 概要 トピックス
3-1 注目される観光地 ・注目される観光地のタイプとその特性
3-2 地域体験(着地型ツアー)のモニター分析的 ・事例1:「長崎さるく」
・事例2:和歌山「ほんまもん体験」
3-3 成功する体験型プログラムの特性 ・成功している体験プログラムの要素
3-4 新たな観光ニー-ズの背景と理論果 ・観光経験は、資源をいかに消費するか
・観光経験時の知識更新
・新しい観光ニーズの創造
3-5 創造的な観光とは ・観光が向かう新たなステージ
・旅行者が作るオリジナルな旅

【科目4】ワークショップ~事例地域の魅力的な着地型観光商品を考えよう~

No 概要 トピックス
4-1 アイディアの絞り出し ・ワークショップの進め方の解説
・川崎における観光資源の洗い出し
4-2 思考フレームを使って磨き上げ・プランづくりを行う ・KJ法による観光資源と魅力の整理
・地域魅力を生かすツアー構想
4-3 発表資料づくりと意見交換 ・KJ法によるまとめを資料に落とし込み、仮プレゼン案作成
・ワールドカフェ方式で他のグループとの意見交換
4-4 プレゼンテーションのリハーサル ・各グループによる最終プレゼンテーションのリハーサル

【科目5】プレゼンテーション・ディスカッション~魅力的な着地型旅行商品に仕上げるには~

No 概要 トピックス
5-1 プレゼンテーションと議論 ・各グループによるプレゼンテーションと議論
5-2 講評 ・各グループ発表に対する講評
・ワークショップのまとめ
5-3 まとめ ・本日のまとめ

■プログラム策定にご協力頂いた有識者、講師の皆様

<講師プロフィール/スライド提供>
宍戸 学
横浜商科大学 商学部 観光マネジメント学科 教授
立教大学大学院観光学研究科博士課程前期課程修了(観光学修士)。2003年札幌国際大学観光学部観光学科講師、2006年より横浜商科大学商学部観光マネジメント学科専任講師、准教授を経て、現職。日本観光ホスピタリティ教育学会副会長・日本観光研究学会編集委員・川崎産業観光振興協議会副会長・日本学生観光連盟顧問、等を兼務。2014年から文部科学省成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業において「インバウンド観光」「MICE」のカリキュラム開発に関わっている。専門は、観光ホスピタリティ人材育成論、観光マーケティング論。