DMOを担う人材研修プログラム

カリキュラム ー応用編ー

❷ 地域ブランド(観光地域ブランド確立に向けたプロセスを学ぶ)

■プログラムの概要

【概要】

 我が国は人口減少社会に突入し、観光地間の競争はさらに激化している。持続可能な観光地経営のためには、地域それぞれの価値に根差したブランディングが不可欠となっている。ただ観光地で行われてきた従来型のキャンペーン、プロモーションの延長線にはブランディングは存在せず、理論と実践から体系的に学ぶことが重要である。そこで座学で基礎を築いた上で、ブランディングの実際の取り組みについて、ワークショップ形式で実践的に学ぶ。

【履修科目】

科目1.ブランディングとはなにか
科目2.ブランディングの実践と事例
科目3.地域ブランド確立に向けた課題抽出と検討(グループワーク)

■プログラムの狙い

自らの地域の持つ価値に目覚め、明確な顧客像を設定し、主要顧客層とコミュニケーションすることにより、観光地におけるブランディングを確立できることを目指す。

■プログラムの目標

ブランディングについて理論と実践の両面から理解を深める。その上で、自らの地域においてブランド確立に向けて率先して行動できる中核人材を育成する。

■研修プログラムスケジュール

時刻 種別 講義の概要 進め方
10:00 オリエンテーション 「オリエンテーション」
・研修の狙い、進め方の説明
10:10 基礎編 「ブランディングについて(基礎編)」
 ・ブランディングとは何か
 ・由布院温泉の取組
 ・松山・道後の取組
座学
11:00 実践編1 「ブランディングについて(実践編)」
 ・ブランディングの実践
 ・雪国観光圏の取組
座学
11:45 昼食休憩
12:30 実践編2 「地域ブランド確立に向けた課題抽出と検討」
 ・ワークショップ1―ペルソナの設定
 ・ワークショップ2―顧客とのコミュニケーション
※それぞれにプレゼンテーション含む
グループワーク
15:30 実践編3 「ブランディングによる経済波及効果-米国ルイビル市」 座学
15:50 講評 講師による講評 講評
16:00 終了 ・アンケート記入

■履修科目詳細
【科目1】ブランディングとはなにか

No 概要 トピックス
1-1 ブランド・エクイティ ブランディングの中核をなす価値はなにか
1-2 競争市場・差別化 どういう市場で競争し、差別化が求められているか
1-3 ブランド・マーケティング ブランディングのためのマーケティング戦略
1-4 ブランド・マネジメント ブランディングのためのマネジメント手法

【科目2】プランディングの実践と事例

No 概要 トピックス
2-1 由布院温泉の取り組み 観光地域づくり50年の歩みとイノベーション
2-2 松山・道後の取り組み 日本最古の温泉における都市型温泉の実践
2-3 雪国観光圏の取り組み 3県7市町村にまたがる強固で緩やかな連携
2-4 米国ルイビル市の取り組み 「バーボン・カントリー」とするブランディングによる経済波及効果

【科目3】「地域ブランド確立に向けた課題抽出と検討」(グループワーク)

No 概要 トピックス
3-1 ペルソナの設定 中心的顧客層像ペルソナの設定プロセス
3-2 顧客とのコミュニケーション ブランディングで不可欠な顧客とのコミュニケーション

■プログラム策定にご協力頂いた有識者、講師の皆様

<講師プロフィール/スライド提供>
米田 誠司
愛媛大学准教授
1989年 東京都庁入庁
1998年 全国公募93名の中から選ばれ、由布院観光総合事務所事務局長に着任、由布院温泉観光協会・旅館組合の組織活動の他、滞在型観光地づくり、ゆふいん流グリーンツーリズムの研究、地域間連携、まちづくり活動等を推進
2010年 同事務局長を退任
2012年 愛媛大学法文学部総合政策学科講師
2015年 同大学准教授、現在に至る

井口 智裕
一般社団法人雪国観光圏 代表理事
1995年12月
東ワシントン州立大学 経営学部マーケティング科卒業(米国)
高校を卒業後、米国の大学(EASTERN WASHINGTON UNIVERSITY)で経営学を学び、卒業後に帰国。父親(当時の社長)が経営する「湯沢ビューホテルいせん」に入社。
 2005年 社名を現在の社名に変更すると同時に代表取締役に就任。同年10月に施設を「越後湯澤HATAGO井仙」としてリニューアルオープン。
 2008年 雪国観光圏事業設立以来プランナーとして参画。
 2013年 一般社団法人雪国観光圏を設立し代表理事に就任。その他に合同会社雪国食文化研究所代表社員、観光庁観光産業政策検討委員なども務める。

❸財源確保(DMOの財務基盤の確立にむけた取組)>>