DMOを担う人材研修プログラム

カリキュラム ー応用編ー

❶ 合意形成・連携(DMO/観光まちづくり組織と人材を学ぶ)

■プログラムの概要

【概要】

 国内観光の低迷期に「観光まちづくり」組織が広く知られるようになり、観光活性には地域の様々な分野の事業者等のプレイヤーを育てるプラットフォーム組織が必要とされた。その後、14年以降は観光地域経営の視点から、よりマーケティングに特化したDMO議論と設立が盛んになった。  これらの流れのなかで観光地活性には、どのような組織と人材が必要とされるのか再検証し、受講者の地域事情のなかで、具体的にどのような絵がかけるのか仮説を考える地点まで指導する。 また、組織と人材という基本的な課題の他に、現在、わが国の観光産業における新たな中期的課題を取り上げて認識を共有したい。これらの課題はDMO組織の重要課題として取り上げねばならないことでもある。

【履修科目】

科目1.観光まちづくりとDMO、その組織と人材の相違点と共通点
科目2.観光地が解決すべき新たな課題、DMOが踏み込む領域とは?
科目3.3つの事例紹介と討議
    事例1 アメリカ・グレープパインのDMO事例
    事例2 長良川DMOにおける組織形成と連携
    事例3 山陰DMOにおける組織形成と連携
科目4.受講者の課題抽出と講師3名によるサジェッション

■プログラムの狙い

DMOに必要な機能を理解して、求められる人材像と組織像を明確にする。また、受講者の地域での人材と組織課題に気付くことを主眼とする。気付ことこそ、問題解決の糸口となる。

■プログラムの目標

明らかになった地域の「組織と人材」課題を解決していくキーパーソンに育成する。

■研修プログラムスケジュール

時刻 種別 講義の概要 進め方
10:00 オリエンテーション 「オリエンテーション」
・研修の狙い、進め方の説明
10:10 基礎編 「観光まちづくりとDMO、その組織と人材の相違点と共通点」 座学
応用編 「観光地が解決すべき新たな課題、DMOが踏み込む領域とは?」 座学
11:40 実践編1 「3つの事例紹介と討議」
・事例1 アメリカ・グレープパインのDMO事例
座学
12:00 昼食休憩
13:00 (続き
実践編1)
・事例2 長良川DMOにおける組織形成と連携(35分)
・事例3 山陰DMOにおける組織形成と連携(35分)
・長良川DMOと山陰DMOと受講者を交えたディスカッション(組織と連携に絞って20分)
座学と討議
14:30 休憩
14:40 実践編2 「受講者の課題抽出と講師3名によるサジェッション」
組織形成と人材スキルのうえで障壁となっている課題を認識し、その解決方法のヒントを講師から得る
・班別に受講者地域の課題抽出と整理
・重要課題の整理と共有
・講師3名から解決への糸口のサジェッション
グループワーク
15:50 講評 講師による講評
16:00 終了 ・アンケート記入

■履修科目詳細
【科目1】観光まちづくりとDMO、その組織と人材の相違点と共通点

No 概要 トピックス
1-1 観光まちづくりとDMOの基本 二つの組織の性格と関係性。ブレてはいけない基本を解説
1-2 その組織と人材の相違点と共通点 二つの組織に求められる人材の属性とスキル
1-3 DMOの短期と中長期の課題とは 地域の持続的発展のために必要なKPIとは

【科目2】観光地が解決すべき新たな課題、DMOが踏み込む領域とは?

No 概要 トピックス
2-1 観光産業が今抱える課題 急激な外客増等による環境変化による課題の山積を解説
2-2 DMOがその解決のどのような役割を果たすのか DMOの課題の確認

【科目3】3つの事例紹介と討議

No 概要 トピックス
3-1 事例1 アメリカ・グレープパインのDMO事例  MICEからDMOへ
3-2 事例2 長良川DMOにおける組織形成と連携 とくに長良川流域の地域資源の掘り起こし手法
3-3 事例3 山陰DMOにおける組織形成と連携 とくに広域DMOの組織連携と人材
3-4 長良川DMOと山陰DMOと受講者を交えたディスカッション(組織と連携) まとめとして、受講者質問を受けながら討議。組織連携と求めるべき人材を深掘りする

【科目4】受講者の課題抽出と講師3名によるサジェッション(ワークショップ)

No 概要 トピックス
4-1 班別に受講者地域の課題抽出と整理-「組織形成」の上で障壁となっている課題を認識 個々のDMOの組織形成上必要とされる連携、協力組織・機関等を書き出し、その困難程度をランク付け
4-2 班別に受講者地域の課題抽出と整理-必要とされる「スキル」の認識 個々のDMOの現時点の組織内人材のスキルを書き出し、不足しているスキルを認識
4-3 重要課題の整理と共有 ディスカッションを交えて全体の整理と優先順位付け
4-4 講師3名から解決への糸口のサジェッション 時間の許す限り講師による的確なアドバイス

■プログラム策定にご協力頂いた有識者、講師の皆様

<講師プロフィール/スライド提供>
鶴田 浩一郎
NPO法人ハットウ・オンパク/一般社団法人ジャパン・オンパク 代表理事
1977年 日本貿易振興会(JETRO)入社 1990年 (株)鶴田ホテル(現・ホテルニューツルタ)代表取締役社長に就任
2001年 第1回ハットウ・オンパクスタート、実行委員長に就任
2010年 一般社団法人ジャパン・オンパク設立、代表理事に就任、現在に至る
 オンパクは地域資源を活かした小規模な体験交流型のプログラムを一定の期間内に集中的に提供するイベントで、地域活性化手法の一つであり、これまで70を超える地域が導入 DMOにおける合意形成や連携、人材育成へ応用可能といわれる

蒲 勇介
NPO法人ORGAN 理事長
NPO法人ORGAN理事長/長良川温泉泊覧会実行委員会プロデューサー/まちづくりコーディネーター。
1979年 郡上市生まれ。2003年より岐阜市を中心とした長良川流域のまちづくりに携わる。2011年まちづくりNPO ORGANを発足。同年より地域の多様な主体と連携した実行委員会により長良川温泉泊覧会を実施、プロデューサーとして活動中。
2015年経済産業省「地域資源活用ネットワーク形成支援事業」を受託、おんぱくで作り上げた観光まちづくりプラットフォームをベースに、長良川流域4市の観光マーケティング調査に取り組み、地域連携DMOとしての活動を推進している。

福井 善朗
一般社団法人山陰インバウンド機構 代表理事
⾧崎県⾧崎市出身
• 1980年近畿日本ツーリスト㈱入社。国内旅行部、クラブツーリズムにて地域活性事業に取り組んだ後、地域振興部を設立。着地型観光の為の「ニューツーリズム人材養成講座」を各地で運営。
• 2007年角川マーケティングとの共同出資により、観光開発会社㈱ティー・ゲートの立ち上げに参加。
• 2013年1月神戸夙川学院大学観光文化学科客員教授
• 2013年4月神奈川県観光担当課⾧
• 2016年4月鳥取・島根両県による日本版DMO「山陰インバウンド機構」設立

❷地域ブランド(観光地域ブランド確立に向けたプロセスを学ぶ)>>