☆7月第3月曜日・海の日は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家の繁栄を願う」日です。
我が国は、四面を海に囲まれて、古くから海に生活の多くを依存するとともに、海によって交通、輸送、産業、
文化の交流など、海と親しみながら今日の日本を築き上げてきました。世界でも最も海の恩恵を受ける国の一つ
です。さらには海の環境を保全すること、海洋資源の開発は、人類のさらなる発展の礎ともなる重要なものです。
観光産業では船舶による快適な広域周遊旅行や離島への旅行はもとより、海水浴やマリンアクティビティ等の体
験活動や海洋学習、そして地域色豊かな海の幸をその地で味わうことなど、幅広い層で海や船に触れる機会を創出
していると共に海の恩恵を享受しております。
これら海の恩恵に感謝し、海を大切にする心を育てることを目的に、海の日を国民の祝日にしました。観光産業
でも「海の日」の意義について深く理解するとともに、継承されてきた素晴らしい伝統と文化についても再認識し、
国民の理解を深めるためにも、各種活動を通じて「海の日」の意義について、広報、周知に努めております。
☆ハッピーマンデー(祝日三連休化)。
海の日は当初7月20日でした。これは、既に海の記念日として永年にわたり国民に親しまれているからとされて
いましたが、平成13年6月には「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」が成立し、平成15年から「海の
日」が7月の第3月曜日となって三連休化されました(※ハッピーマンデー)。
653万人の署名と47都道府県849の自治体の採択により、国民運動として得られたハッピーマンデーは若年層か
ら働き世代まで国民の幅広い支持を得ています。観光産業関係者といたしましては、ハッピーマンデーを観光需要
拡大の機会と捉え、各種事業に取り組んでまいります。
ハッピーマンデーは既に四半世紀にわたり、日本各地や地域隅々に旅行する長距離旅行の機会として定着してお
ります。特に、大都市圏から地方への誘客、経済効果の面において、海の日の三連休だけでも、2,000億円に達する
との試算もあり、長期にわたるコロナ禍により観光産業も地方経済も深刻な打撃を受けている中で、地方創生、地
方への需要分散という大きな効果があると考えております。
国民の皆様におかれましては、「国民の祝日に関する法律」並びに内閣府の解説をもとに日
本の祝日の意義について深く理解いただくとともに、継承されてきた素晴らしい伝統と文化
についても再認識していただきますようお願い申し上げます。
(祝日に関する詳細は、▸ 内閣府公式サイト:「国民の祝日」についてへ)
※
1998(平成10)年の祝日法の改正(国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律(平成10年法律第141号))によって、2000
(平成12)年より、1月15日であった成人の日が1月第2月曜日へ、10月10日であった体育の日(現在のスポーツの日)が10
月第2月曜日へ移動しました。この改正は、連休化により余暇活動を一層充実させ、ゆとりある国民生活の実現に資するた
めに行われたものです。さらに、「国民の祝日に関する法律及び老人福祉法の一部を改正する法律」(平成13年法律第59号)
により、2003(平成15)年から、7月20日の海の日が7月第3月曜日へ、9月15日の敬老の日が9月第3月曜日へ移動しました。