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2021.01.27

【D-NEXT】地域の合意形成を支援
「Destination-NEXTを活用した観光地域診断」
②佐渡DMOモデル事業がスタート


1. 佐渡観光交流機構、日本観光振興協会による二者打合せ
 公益社団法人日本観光振興協会は前号での「Destination NEXT」(以下、「D-NEXT」と記します)を活用した支援事業のモデル地域決定を受けて、事業内容や今後の進め方及び「D-NEXT」を活用して実行したい地域の施策を確認すべく、一般社団法人佐渡観光交流機構(以下、「佐渡DMO」と記します)を10月6日(火)に訪問致しました。まずは当協会から、D-NEXT実施の目的、全体スケジュール(秩父DMOのページを参照)や実施方法について説明して、当該事業実施イメージを共有しました。
 D-NEXTでは、元々、地域の議会、行政、DMO職員や宿泊、飲食、お土産、観光施設、交通といった幅広い事業者に対し、自分たちの観光地域についての意識を調査する設計となっていますが、それに加えて、農業、水産業といった事業者に対しても、佐渡地域の観光に対する意識をアンケート調査したいという要望がありました。また、佐渡DMOは4地域(両津、南佐渡、国中、相川)に分けて、調査を行って分析を行うことを希望されていました。
 アンケート調査票については佐渡へのアクセスはジェットフォイル、フェリーが主要な輸送機関となるので、その項目を加えたいとの意見がありました。MICEに関してはインセンティブ旅行に伴うミーティングやイベントの需要が存在すると考えているので、既に存在する会議施設に関する質問は残すとの意向がありました。
 調査手法については概要説明会を1〜2回実施したいが、アンケート調査については、じっくりと考えて欲しいので、ある程度の期間を持って期日までに別途、ご回答頂くことを想定されているとのことでした。
 そもそも佐渡DMOがD-NEXTを活用して実施したいことは、現在策定しているマーケティングプランの方向性が合っているのかを確認し、地域の事業者の当該地域に対する考え方の相違を知ることで、次年度以降のマーケティングプランにその結果を落とし込んでいきたいとのことでした。また、3年前に設立された「観光地域づくり協議会」と話す際の材料として、その調査結果を有効に活用していきたいと考えているとコメントがありました。
 今回の打ち合わせで、D-NEXT実施の意義や事業実施の流れや内容の大枠は把握して頂けたので、今後は佐渡DMO自ら、アンケート調査の内容を精査して、地域独自の内容に修正し、加筆していくこととなっております。また、佐渡DMO、カナダのNEXT FACTOR社、日観振の三者打合せに向けて、議題を整理していくこととなりました。  

2. 佐渡DMO、NEXT FACTOR社、日本観光振興協会による三者打合せ
 10月21日(水)当協会によるアレンジのもと、佐渡DMO、NEXT FACTOR社によるD-NEXT事業実施にあたっての三者打合せ(Zoomによるミーティング)が行われました。初顔合わせということもあり、佐渡DMO、D-NEXT開発事業者であるNEXT FACTOR社から自己紹介がありました。
 その後、D-NEXTの概要について、NEXT FACTOR社から改めて説明があり、コロナ感染症も考慮した分析を約2週間かけておこない、2回目のワークショップでは佐渡地域をより魅力的にするためのヒントも提示する旨、話がありました。 
 佐渡DMOからはワークショップ1において、どの程度の人数を集めれば良いのかという質問がありました。それに対して、NEXT FACTOR社からは300人~400人程度集めるのが理想的だが、代表的なステークホルダーが含まれていれば、その人数が必須でない旨、説明がありました。また、3つのステークホルダー(産業、地域、観光業界)ごとに30%~40%ずつ位が望ましいとアドバイスがありました。
 佐渡DMOからの意見としては機構発足後、2年が経過し、ほぼ合意形成は出来たと考えているが、D-NEXTの診断結果を活用し、佐渡地域における合意形成をより強くしていきたいと考えているとのことでした。
 一方、D-NEXT実施スケジュールについてはNEXT FACTOR社より、アンケート実施後の分析の為に出来れば4週間程みたいので、最初のワークショップの実施は1月第2週頃が望ましいという意見がありました。ステークホルダーのカテゴリー分けに関する宿泊や飲食等の特定の事業者についても参加者が十分いれば、分けることが可能となるとNEXT FACTOR社からアドバイスがありました。
 また、アンケート調査の質問については労働環境や自分たちの仕事に対する満足度を確認する設問を追加することを考えているとの話が佐渡DMOからありました。NEXT FACTOR社からはそれらの質問を加えることで、ステークホルダーによって仕事の満足度が異なる旨、確認出来るとのアドバイスがありました。佐渡DMOでは引き続きアンケート内容を検討し、内容によってはNEXT FACTOR社に質問、相談などを行うということで打合せを終了いたしました。