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京都
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「12月半ばになったら、棒ダラや黒豆や数の子を買(こ)うて、お正月の準備を始めるのが京都の習わしです」

錦市場の組合を訪ねると、事務局の方が京都の師走のようすを話してくれました。長い歴史と文化が息づく京都では、食に関しても多くの風習が受け継がれています。その食文化の一端を担ってきたのが約400年の歴史を持つ“京の台所”錦市場です。

地元の人から愛着を込めて“にしき”と呼ばれるこの市場は、市街中心部の錦小路通に一直線に延びています。赤緑黄の色鮮やかなアーケードに覆われた通りは、東西約400m。両側に130あまりの店が並びます。

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色鮮やかなステンドグラスに
覆われ、一直線に続きます 


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京料理には欠かせない棒ダラ

西側から歩き出すと、まず目についたのが棒ダラ。京都のごちそうにはなくてはならない食材です。北海道で捕れたタラを2、3ヶ月かけて乾燥させたもので、1週間水につけて戻し、煮つけます。

「京都の料理は下ごしらえが命。手間のかかるものから買って丁寧に準備します」と、店の人。北海道から来た棒ダラやスルメイカと、九州から来た剣先イカが並んでいるのも京都らしい光景。全国から高級食材が集まる都だった歴史を感じます。


通りを進むと鮮魚の店が一番多く、千枚漬けなどを売る漬物店、豆腐、佃煮、乾物、茶、菓子などの店が続きます。棒ダラやニシンの煮つけなど、京都の日常の惣菜のことをさす“おばんざい”の店や、京野菜の店も目につきます。

6代続くというおばんざい屋のご主人は「毎月1日には○○を食べ、15日には△△を食べる……というしきたりを今も守っているお家もあるので、お納めしたり、買いに来てもらってます」

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お店の人に相談する買い物客も多く見かけます


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おいしそうなだし巻きが並びます。
「いつもここ」だそうです      

市場の店はどこも奥行きが広く、奥で料理して独自の味付けで店頭で売ります。それぞれの家庭でひいきの店の味があり、代々買いに来る客もいるそうです。

通りは多くの人が行き交います。ここで仕入れる料亭や旅館のプロの料理人たちも多いのだとか。それでも、イートインの店などもあって、店先でソフトクリームを食べる若者の姿も見られます。伝統と新しさが同居する“にしき”の姿を感じました。


帰りには、「5種類の鰹節とコンブの一番だしだけを使ってます」というだし巻きと、棒ダラとニシンの煮つけを買いました。おばんざい屋では「ニシンの煮汁を付けとくから、これでおナスでも煮(た)いて」という心遣い。うれしいサービスです。

年末は動けないほど込み合うそうなので、買い物は12月20日前の午前中がおすすめです。

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棒ダラの煮つけなどおばんざいがずらり

問い合わせ先
錦市場
TEL:075-211-3882(京都錦市場商店街振興組合)
営業時間:10:00〜18:00ころ(年末は〜20時)、日曜、月数回の水曜休(*営業時間・休みは店によって異なる)
住所:京都市中京区富小路通四条上る西大文字町
交通:地下鉄四条駅から徒歩3分

★東京で京都の味を楽しむなら……「京都館」

東京駅八重洲口正面にある京都館は、京都市の総合情報館です。ちりめん山椒や生八つ橋、清酒などの食品のほか、工芸品も豊富に取りそろえています。情報コーナーや抹茶体験コーナーもあります。

住所/〒104-0028 中央区八重洲2-1-1 ヤンマー東京ビル1F


風土47
「京都館」の情報はこちらのサイトをご覧ください。

 編集協力:アンテナショップ・ポータルサイト 風土47/トラベルライター 中元千恵子




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