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かんぴょう(栃木県)


お寿司のかんぴょう巻きでおなじみの「かんぴょう」は、ウリ科の夕顔の実を、皮をむくように細長く削って乾燥させたものです。

現在、国内のかんぴょうの98%が、栃木県で生産されています。なぜ、栃木県でかんぴょうの生産量が多いのでしょうか?

「栃木はカミナリが多いからでしょう」。生産者の方からは、こんな不思議な答えが返ってきました。

栃木県の土壌は、火山灰が積もった関東ローム層です。かんぴょうの材料である夕顔は、横に根を張る植物なので、軽い火山灰の土壌だと根を張りやすくなります。それから、カミナリが多いということは、すなわち夕立ちが多いこと。「夏の日中はカーッと陽が照って気温が上がり、夕方になると夕立ちで十分な水分がいきわたる。しかも水はけのいい火山灰だから水分がたまらない。これが夕顔の生育に合っているんです」

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かんぴょうの材料である夕
顔の実は夏に収穫されます


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かんぴょうを干す風景は夏の風物詩でした

かんぴょう作りは、2月の苗作りの準備から始まり、夕顔の実の収穫は7〜8月に最盛期を迎えます。収穫した実は、ひも状に削って、真夏の太陽熱で2日間干してかんぴょうにします。

現在は屋内で干すことも多いですが、昔は屋外での「かんぴょう干し」は夏を代表する風景でした。有名なのは、江戸時代の浮世絵師、安藤広重が東海道五十三次の錦絵に描いた“水口のかんぴょう干し”です。栃木県ではなく、東海道の五十番目の宿場町、現在の滋賀県甲賀市水口町のかんぴょう干しの風景でした。

かんぴょうは、慶長の初め(1600年ころ)、水口岡山城主の長束正家が作らせ、その後下野国壬生(栃木県)に伝わったと言われています。


かんぴょうは、カルシウムやカリウム、リン、鉄分などが多く含まれ、加えて現代の食生活に不足しがちな食物繊維も豊富です。

食物繊維は体内のビフィズス菌を増やす働きがあるため、便通がよくなり、さらに体内の不純物を放出する作用が期待できます。ぜひ、日常の献立に活用したいですね。生産地では、みそ汁やきんぴら、炒め物、和え物、サラダなど、たくさんの料理に使われているそうです。

栃木県といえば、日光や那須高原など夏も涼しい名所があり、“関東最後の秘湯”と言われる奥鬼怒温泉郷や那須塩原温泉郷など、たくさんの温泉も湧いています。かんぴょう干しの風景を眺めながら、夏の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

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白い水流が緑に映える日光の華厳の滝


観光に関するお問い合わせ
(社)栃木県観光物産協会 TEL:028・623・3213

●(社)栃木県観光物産協会のコメント

栃木県の温泉では、夏はたくさんのイベントが行われます。

湯西川温泉では、7月7日〜31日に、竹の中にろうそくを入れた竹灯篭や電飾を温泉街に飾るロマンチックなイベント「竹の宵まつり」を開催します。また、湯西川では水陸両用バスによるツアーも人気です。走行していたバスで、そのまま川治湖に乗り入れる不思議な体験を楽しんでください。

7月17日〜19日には、川俣温泉を中心に、夏に雪遊びが楽しめる「夏の雪まつり」を実施。日光や鬼怒川地区にはかまくらもお目見えする予定です。ほかにも、鬼怒川温泉での魚のつかみ取りやカヌー、ラフティングなど楽しいレジャーがいっぱいです。ぜひ、夏は栃木へ!


写真提供:栃木県干瓢商業協同組合、(社)栃木県観光物産協会


風土47


 編集協力:アンテナショップ・ポータルサイト 風土47/トラベルライター 中元千恵子
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