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第7回「産業観光まちづくり大賞」受賞団体

銀賞
宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会(山口県)
概要
  • 宇部・美祢・山陽小野田産業観光バスツアーは、本州の西端、山口県の中西部に位置する宇部市及び山陽小野田市、美祢市の隣接した3市が共同で行っている。平成19年度からツアーを始めて平成25年度で7年目となるが、毎年着実に参加者が増え、平成24年度は1,668名のお客様が参加している。
  • 本地域は、これまで周辺の他市と比べて知名度のある観光資源がないことから、観光地としての認識はほとんどなかった。しかし、平成18年度より、山口県と協働で「産業観光」の研究を開始し、平成19年5月に、「宇部・美祢及び山陽小野田市における産業観光の総合的かつ効果的な推進による『観光』を核とした地域の振興に取り組む共同事業体を創出すること」を設立目的に掲げ広域連携による「宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会」が設立された。
  • 推進協議会では、当地域の特性であり一番の観光資源となる「地域らしさ」は“CSR(=企業の社会的責任)”によってまちが形成されてきたことであると導き出した。社会に貢献する存在としての産業の魅力を産業観光の体験によって伝えることができれば、当地域のブランド価値が高まり、地場産業のPRにも繋がる。働きがいや社会のために尽くす意義・喜びなどがうまく伝われば、旅行者のニーズを捉えることも可能であろうということで「CSRツーリズム」が誕生した。
  • 一番の人気コースである「セメントの道」を例にとってみると、まず、石灰石がどのようにできるかを学び、次に石灰石を大型の重機を使って採掘する現場や、セメントの中間製品であるクリンカを製造する世界最大級のキルン(セメントの原料を焼く窯)のあるセメント工場を見学する。その後、全長約30kmの日本一長い私道、宇部興産専用道路をバスで走行する。また、この道路の途中にはトレーラー整備場があり、クリンカーや石灰などを輸送している全長30m、80トン積みのダブルストレーラーを見学し、最後に宇部興産の本社にあるUBE−i−Plazaで最終的な製品や宇部興産の歴史を学んでツアーが終了する。
  • この他のコースについても、各テーマに沿ってストーリー性を持たせており、参加者の知的好奇心を満たしているツアーということで、宇部・美祢・山陽小野田産業観光バスツアーを「大人の社会派ツアー」と銘打って実施している。
  • また、このツアーの特徴であり、セールスポイントとなっているのが実際に訪問する企業のOBの方や業界の関係者、郷土の歴史を研究する郷土史家の方にお願いしている「産業観光エスコーター」である。実体験に基づいた“ここでしか聞けない話”や、彼らが企業や地域に足を運んで集めた口コミの話が人気となっている。
  • 今後の課題としては、事業経費の削減等を含む運営体制の維持・充実や産業観光エスコーターの確保・充実、新たなツアーコースの開発を含めたコースの見直しの検討である。また、この事業により、地域外、県外からのツアー参加者が本地域に宿泊し地域観光の振興及び地域への経済効果を図ることである。
  • 評価
  • ・観光資源に乏しかった当該地域において、地域内に埋蔵された素材を活用した地域を代表する20コース前後の産業によるCSR(企業の社会的責任)ツアーが誕生し、しかも毎年参加者が増加している点が評価される。
  • ・宇部・美祢・山陽小野田産業観光バスツアーで設定されているコースは、それぞれのテーマに沿ったストーリー性を持たせており、さらに、地域の産業について熟知している「産業観光エスコーター」の同行により、参加者の知的好奇心を満足させる内容になっている点が評価される。
  • ・従来の募集型に加え、近年は受注型(参加者の希望をプログラム化)のツアーが増加しているという点が注目される。
  • ・「CSRツーリズム」というユニークなネーミングで7年間にわたり着実な成果を挙げてきている点が高く評価される。
  • 宇部興産伊佐セメント工場石灰石鉱山
    <宇部興産伊佐セメント工場石灰石鉱山>

    ダブルストレーラー
    <ダブルストレーラー>

    UBE-i-Plaza
    <UBE-i-Plaza>

    産業観光エスコーター
    <産業観光エスコーター>

    金賞:おおたオープンファクトリー実行委員会(東京都大田区)
    銀賞:室蘭観光推進連絡会議(北海道室蘭市)
    銀賞:宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会(山口県)
    特別賞:秋田内陸縦貫鉄道株式会社(秋田県)
    特別賞:静岡商工会議所(静岡県)
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