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第6回「産業観光まちづくり大賞」受賞団体

金賞
酒田市・一般社団法人酒田観光物産協会・酒田商工会議所(山形県酒田市)
概要
  • 酒田市では、舟運で栄えた北前船文化が花開いた地域の歴史・風土によって培われた優れた観光資源を活用し、観光による交流人口の拡大を地域活性化の柱として位置づけている。
  • 産業観光の面では、現役の米倉庫であり酒田市を代表する観光施設である「山居倉庫」を産業観光のシンボルとして位置づけ、現役・現有の産業観光資源や商業都市として発展してきた歴史・文化・食などを活用して観光振興を図っている。
  • 酒田市では、市内に12棟ある山居倉庫のうち2棟を取得し、酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」として整備し、観光案内所としても活用している。物産館は、市内企業が製造した土産品や、歴史ある市内料亭が経営する食事処、市内の工芸品や歴史文化などを紹介するミュージアムを併設し、酒田市内全域の観光拠点となっている。山居倉庫は年間70万人が訪れる酒田市を代表する観光拠点になっている。
  • また、酒田市には北前船、西廻り航路で栄えた歴史があり、酒田港からは京や大阪に米やベニバナなどが運ばれ、江戸時代中期には97軒の廻船問屋が存在した。その港町の歴史を生かし、また、水産業などの活性化のため離島飛島への定期船乗り場周辺に、地元海産物の直売所、食事処として平成15年3月に「さかた海鮮市場」、平成22年1月には海産物などの直売テナントが入居する「酒田みなと市場」を整備した。エリア内の酒田魚市場などと合せて、今では年間80万人以上が訪れる観光エリアとなっており、酒田港の歴史は産業観光を推進する上で切り離せないもとのとなっている。
  • さらに、酒田市内に所在する国登録有形文化財である旧料亭「山王くらぶ」は所有者から寄贈され、平成20年4月に酒田市の観光拠点として整備された。現在、酒田市の歴史文化の紹介、また、酒田市との縁が深い人形作家辻村寿三郎氏作の創作人形「さかた雛あそび」をはじめ、地元の女性に長く伝わってきた吊し飾り「傘福」の展示、製作体験もできる施設となっている。特に「傘福」は全国三大吊し飾りとして内外から評価を受けるまでになっており、春の雛街道イベントには全国から多数の観光客が訪れている。また、酒田を代表する料亭「相馬屋」を修復し、舞子茶屋・雛蔵画廊として開廊し、美術や相馬樓酒田舞娘の踊り、食事が楽しめる場所として活用している。
  • 観光の振興に関しては、酒田市では温泉街がないことを逆手に、地元のホテルや旅館などの宿泊施設や料亭、寿司、洋食レストランなどと協調して「泊食分離」型の観光を全面に打ち出している。また、市街地観光の推進のため、無料の観光自転車を市内に約160台(内飛島に約60台)を配置し、ホテルなどで貸し出しを行っている。この自転車は長年(平成4年から)地元企業から寄贈されているもので、年間利用者は約13,000人となっている。さらに、観光ルートづくりや、鳥海山とその山麓の宿泊施設や日帰り入浴施設などとの連携、農林水産関連業者などの他産業と連携したグリーンツリーズムの推進、ボランティアガイドなどの要請にも取り組んでいる。
  • 評価
  • ・古いものが壊され新しいものに建て替えられるといった潮流の中、山居倉庫など特徴ある歴史資源を丁寧に保存し、活用するといった意識が、市民にも浸透しており、顧客満足度が高い点が評価される。
  • ・港まち酒田が歴史的に蓄積してきた資源や新たな交流資源(傘福など)、映画「おくりびと」による新たな価値づけ(旧割烹小幡や日和山公園、北前船の就航など)が高く評価できる。
  • ・地場産業を中心としたまち歩きだけでなく、港エリアや離島飛島、鳥海山麓などを結ぶ広域観光ルートの設定などに取り組み、商品力が高い。
  • ・観光関連産業ばかりでなく、地域の商業や工業、農業などと結びつけ、農商工が連携して交流人口の拡大に向けいろいろなビジネスモデルを試みている点が評価される。
  • ・合併後の新酒田市として広域的な観光ルート設置に関する取組や、周辺市町村(特に鶴岡)との連携による観光振興に関する取組姿勢が評価される。
  • 港酒田のシンボル山居倉庫
    <港酒田のシンボル山居倉庫>

    みなと市場
    <みなと市場>

    山王くらぶの傘福展示
    <山王くらぶの傘福展示>

    山王くらぶの傘福吊し飾り製作体験
    <山王くらぶの傘福吊し飾り製作体験>

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