研修メニューから最新情報まで、観光人材育成のための総合サイト

設立趣旨

 観光立国実現に向けて、観光産業界における人材の確保に加えて、観光地域づくり・日本版DMO形成における専門人材の育成が急務となっています。

 当協会においても、産学連携や観光ボランティアガイド育成及び観光地域づくり人材育成等の事業を実施してきましたが、これまでの事業をべースとして、総合的に体系化し、人材育成事業の一層の強化を図るため、新たに『日本観光振興アカデミー』を設立しています。研修メニューや先進事例紹介・最新情報など、人材育成に関する情報をご紹介していきます。

日本観光振興アカデミー学長 挨拶

公益社団法人日本観光振興協会
日本観光振興アカデミー学長
清水 哲夫

 インバウンド観光ブームに乗り、この10年間に渡って急成長を遂げてきた日本の旅行・観光市場は、新型コロナウィルス感染症拡大という大きな脅威の前に、そこまでの努力が水泡に帰してしまいました。加えて、これまでのビジネスモデルや政策を大きく転換していくチャレンジも必要です。一気に疲弊した地域観光地を再興していくために、産官学の知恵を総結集して、新たな生活様式に則った安全・安心な新しい旅行・観光スタイルを提案し、まずは国内市場を早期に復調させ、来たるべきPostコロナの時代に向けて、訪日インバウンド市場の再活性化を目指さなければなりません。

 そのために必要なのは、何をおいても人材でしょう。旅行・観光を巡るビジネスでは、圧倒的に進行するデジタル化のビッグウェーブを前に、デジタルに強い人材のニーズが飛躍的に高まっています。しかし、これに応えることのできる人材育成プログラムは、その体系整理や体制構築といった多くの面で依然として極めて脆弱です。日本の観光学関連の高等教育では、新たに観光MBAが始まり、諸外国と比べて相対的に劣っていた観光学における経営学的要素の取り込みが強く意識されてきましたが、全体としては依然として不十分な状況です。持続的な地域観光を展開するために、地域住民に観光が地域にもたらす好影響を理解してもらう必要があり、そのために必要な初等教育段階での観光教育にも取り組んでいく必要があります。そして何より大事なことは、旅行・観光を巡る劇的な事業環境変化に敢然と立ち向かう意識を持った企業や地域観光振興組織のリーダーを育成することです。

 日本観光振興アカデミーは、日本における観光人材育成をリード役として、観光人材育成が抱える上記の課題に対応すべく、産官学の連携を通じて様々な人材育成事業を展開しています。企業や地域の皆さまにおかれましては、抱える人材のスキルアップのために各種事業を積極的に活用頂ければ幸いです。